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デルタ・レディ [music]

Rita+Coolidge+stage008.jpg

チェロキー・インディアンの血を引く彼女は、デルタ・レディとも呼ばれました。
南部の泥臭いサウンドをスワンプ・ロックといって、
主にルイジアナやテキサス東部などのデルタ地帯で隆盛を誇った70年代初頭のサウンド・カテゴリーのひとつなんですが、デラニー&ボニーやレオン・ラッセルなどが代表格なのかな?
エリック・クラプトンなどが大きく影響を受け、
そのスワンプ・サウンドは大きなムーヴメントになりました。
そういったスワンプ・ロックの数々の名盤にたくさん参加して注目されたのがこのリタ・クーリッジです。
なので彼女は「デルタ・レディ」というあだ名がついたんですね。

そんな地道なバッキング・ヴォーカル仕事を続けてた彼女に大きな転機が訪れます。
70年のジョー・コッカーの名作ライブ『Mad Dogs & Englishmen』に参加して歌った『Superstar』が注目され、同曲をカーペンターズがカヴァー。
一気に各界の注目を集めて同年、遂にデビューとなったのでした。

RitaCoolidge-FallIntoSpring.jpg

しかし、その実力と多彩なスワンプ系の人脈からしてデルタ・サウンドの名作アルバムを数枚出しますが、大きな成功には至りませんでした。
でも多くのアーティストと浮き名を流し(笑)、スティーブン・スティルスとグレアム・ナッシュが彼女を取合い、CSN&Yの解散に至らしめたという逸話も残しながら、クリス・クリストファーソンと結婚します。
クリスといくつかのデュエット・アルバムを発表しますが、彼女の大成功は1977年の6枚目のアルバム『Anytime, Anywher』まで待たねばなりません。
このアルバムで『Higher and Higher』『The Way You Do Things You Do』『We're All Alone』の大ヒットを飛ばして遂にトップ・アーティストの仲間入りを果たしたんですね。


Rita Coolidge - We're All Alone


Rita Coolidge - You

その後もヒット・アルバムを出し続け、1979年には日本の東京音楽祭で『あなたしか見えない(Don't Cry Out Loud)』を歌ってグランプリを獲得します。
1980年には『I'd Rather Leave While I'm In Love』を地味にヒットさせてもいますね。
でもその後、007のテーマ曲などを最後に80年代中頃には一度第一線を退くんです。
私生活でも1979年にクリスと離婚していますからね。


Rita Coolidge - I'd Rather Leave While I'm In Love

彼女を好きな人は結構たくさんおられると思います。
どんなに幸せな歌を歌っていても、どこか憂いを感じるしっとりとした質感の歌声。
なおかつスッと抜けるような心地いいさわやかさも兼ね備えた声。
多くの男性アーティストがやられてしまったのも頷けます。w w w

90年代に入ってまた地道な活動で復活を果たした彼女は、
チェロキーとしてのルーツをバック・ボーンにしたグループ Walela を結成してアルバムをリリース。
2003年にはユーミンのカヴァー・トリビュート・アルバムで『あの日にかえりたい』を歌ってくれています。
さらに2005年には素敵なジャズ・スタンダード・アルバムなども発表し、日本のファンに健在振りを報告してくれていますよね。
古くからのファンからしたら嬉しい限りなんですよね。
なお、2004年には日本人と結婚されたそうです(笑)。

マハロー。

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