素晴らしき世界 [music]
エヴァ・キャシディ。
僕ら世代でキャシディと言えば、ブッチ・キャシディ*と相場は決まっています。 w w
まあわからない人はスルーしていただいて結構な独り言です。(笑)
でもそんな相場を軽く覆したこっちのキャシディさん。
実は素晴らしい歌手だったんですね。
日本では未だに日本盤が発売されていないのですが、
イギリスなどではチャートNo.1を獲得したりもしてる超実力派のアーティストです。
本当に素晴らしかったんです。
というのも、彼女は残念ながらもういないんですね。
1996年。
33歳の若さでガンの為に亡くなられてしまったんです。
オリジナルアルバム3枚と、彼女の最後の歌声を収録したライヴアルバムを残して、惜しまれつつ、他界されました。
Eva Cassidy - Fields of Gold
ジャズからポピュラー、スタンダードからブルースまで、その音楽性はとてつもなく幅広いのです。
でも本当に歌う為に生まれてきたのでしょうね。
どんな歌も歌いたいんだという想いに溢れた歌声。
そして、またどんな歌も彼女が歌えば彼女の歌になってしまう奇跡のような才能の持ち主でした。
特に最後のライブ・アルバムは圧巻です。
彼女の魅力のすべてを凝縮したような素晴らしいライブ・アルバムなんですね。
このライブを行った年の暮れに彼女は亡くなられました。
最後に彼女は『What a Wonderful World』を僕らに残して去ってゆかれたのですね。
Eva Cassidy - What a Wonderful World
日本人には一部の熱心な音楽ファン以外、あまり知られていません。
でも是非聴いて欲しいアーティストの一人なんです。
彼女の歌声を聴いていたらいつもよぎる想いがあります。
天命や使命と呼ばれるものの存在。
大いなる流れの中で、その流れの小さな小さな一部でもせき止めることの出来る小さな力。
それこそが、人が才能や役割だと感じる何かなのではないかと。
僕にもきっとその小さな力はあるのではないか。
いや、それを「才能」と呼んでしまうと、
とてつもなく特別な何かに感じてしまうのですが、
人には規模や意味の大小はあっても、
きっと誰にだってその「せき止める力」はあるのだと思うのです。
それがどんなに小さな堰であったとしても、
人がそれを実感したり信じたりすることが、
「世の中はなんて素晴らしいんだ」と感じることの出来る何かに繋がっているような気がしてね。
それをいつか確認したいから、明日もちゃんと生きよう。
そんな風に想わせてくれる歌声なんですね。
もう皆さんは忘れちゃってるかも知れませんが、
2002年のソルトレイク・オリンピックのフィギュア・スケート。
シングル銅メダルのミッシェル・クアンが、エキシビジョンで使った曲。
それがこのエヴァ・キャシディの『Fields of Gold』でした。
あの時のミッシェル・クアンの涙はきっと天国のエヴァに届いていたに違いありません。
マハロ!
Eva Cassidy - Songbird
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