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南アフリカへの想い その1 [think]

いよいよワールドカップが開幕しましたね。
開催国はあの南アフリカ共和国です。
史上初のアフリカ大陸での開催ということで、
ある意味特別なW杯です。
どんな大会になるのか楽しみですし、
どんなドラマが生まれるのか冷静にワクワクしてます。

思えば、僕がサッカーに目覚めたのは86年メキシコ大会。
周りの皆はアルゼンチンのマラドーナを崇拝してましたが、
インテリジェンスを重視する僕は彼のプレイを一瞬たりとも凄いと思ったことは実はないんです。マラドーナ崇拝の方々、ごめんね。w w
僕の贔屓は常にブラジルだったし、当時の僕のアイドルはブラジルのジーコでした。

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その前大会の82年スペイン大会で賞賛された「黄金のカルテット」。
ジーコを含む、トニーニョ・セレーゾ、ファルカン、ソクラテスの4人で構成されたブラジルの中盤。
彼らの魅力はサッカーそのものの感動を体現していましたしね。w
魔法のような足技。
回るボール。
そしてスルーパスというインテリジェンスに溢れたコンビネーションを初めて僕に見せてくれたのもジーコでした。
そのジーコが怪我を押して出場した本大会のフランス戦。
プラティニ率いるフランスに負けちゃいましたが、僕のジーコは悲劇的な憂いを残して大会を後にしたのでした。
あれが全ての始まり。w w

日本代表は木村和司さんの時代。
ワールドカップへの道はまだ夢のまた夢という時代でしたね。
続く90年のイタリア大会予選も、エースの木村和司を外して、
カズと帰化したラモスが加わったにも関わらずまったくなす術もなく敗退してしまいました。
でも僕らはまだこの時代、望んではいても、
日本代表のW杯出場なんて夢にも思っていなかったので
イタリア本大会を食い入るように見ていましたよ。
僕のサッカー熱はこの大会で決定的なものになったんですね。

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ルート・フリット、マルコ・ファン・バステン、フランク・ライカールトのオランダ・トリオ。
人間業とは思えないボールタッチで彗星のごとく現れたユーゴスラビアのピクシーことドラガン・ストイコビッチ。
魅力的な選手が次々と登場しましたよね。
そして遂に、僕のその後のサッカー人生(?)でカズと並ぶ最大のアイドルが登場します。
その人、ロベルト・バッジョ。

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その後「イタリアの至宝」とまで賞賛されることになる彼のサッカーは、すべての始まりとなったジーコのそれと同じ意味を持つものになりました。

詳しく語ると終わらないので(笑)、この辺で止めますが、w
僕がサッカーチームを結成したのもこの年。
それから10年以上もこのチームでサッカーを楽しんできましたよ。
ディアドラ(スパイクメーカー)との付き合いも20年以上にのぼります(笑)。

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(わ、若いな… w w さてどれが僕でしょう?w w)

基本的には海外サッカーファンですが、
もちろん日本代表もずっと応援してきましたよ。w w
思えば木村和司さんのフリーキックで1点差まで迫ったメキシコ大会の最終予選(85年)が最初の日本代表体験(この頃は全日本と呼んでいました! )でした。
88年頃にはブラジルで活躍するカズを誇らしい気持ちで応援していましたね。
そのカズが帰国して、ラモスが帰化を果たした90年大会予選(89年)。
横山ジャパンの思い切った若返りも功を奏さなかった情けない敗退。
続く94年アメリカ大会のアジア最終予選(93年)の真っただ中に僕は奥さんと出会いました。
日本のサッカー史上最もエキサイティングだったあの秋。
そして皆で泣いたドーハの悲劇。
アメリカ本大会でのバッジョの美しくも儚い最期。
98年フランス大会の日本代表悲願の初出場。
最大の功労者カズを外した某監督への一生消せない恨みと痛み。
(人の悪口を書かない主義の僕が渾身の力でその衝動を抑えているくらいに未だに悔しい。)
テンションを下げながらも最高に素晴らしかったそのフランス大会。
続いて違和感バリバリの残念な感じの日韓開催から、
そしてまあまあなドイツ大会へと…
W杯はユーロと並んで僕の半生を彩る大切なスポーツイベントでした。
僕のここ25年の歴史と様々な場面でリンクしています。
その大会が南アフリカ共和国で開催されるのですね。
時代は変わりました。
僕がサッカーに目覚めた頃はまだ西ドイツでした。
ロシアはソビエト連邦だったんですね。
天安門事件があったのもイタリア大会の年なんです。
そして今年、あの南アフリカ共和国でW杯が開催。
なんだか感無量な想いがそこはかとなく流れます。
そういう時代の匂いを知っているから当然なんですけども。
アパルトヘイト」。
そのめちゃくちゃな政策はあり得ない憤りを僕らに提供してくれましたからね。
大いなる時代の流れと共に語られる真実。
僕らはその時代の南アフリカ共和国の姿を確かに知っています。
それは、
サッカーの興奮と喧噪に僕の人生が彩られるよりも前。
僕はあるミュージシャンのある楽曲と、
ある人物の存在を知ることによってもたらされることになるのです。

それはピーター・ガブリエル。
そしてスティーブ・ビコ。

つづく

マハロ!


ROBERTO BAGGIO GOAL

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Drawing Football


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