夏が行く [other]
夏が少しずつ遠ざかろうとしています。
今年は残暑が厳しく、
まだまだ暑い日が続くと言われていても、
あの輝くような生命力に溢れた躍動の夏は、
やはり確実に僕らの元から去り行こうとしているんですね。
夏が行ってしまおうとする季節。
多くの日本人が「淋しい」と感じてしまうこの時期がやってきてしまいました。
「夏が終わるのを淋しいなんて思わない!」
「夏なんて暑いだけだし、せいせいするよ。」
そんなふうに超現実的に、
日々の日常生活上のマイナス面だけに囚われたり、
情緒や詩的な感受性や、
震えるような輝く記憶を持ったことのないやさぐれた人間なら
いっそどんなに楽かと思うくらいに、
行く夏の切なさは超格別だ。
僕も昔はそういうふうにちょっとニヒルを装って、
反体制的というか、
一般的な感受性へのレジスタンスというか、
「夏なんて暑いだけじゃん」的なスタンスがカッコいいと勘違いしたこともありましたよ。w
でも、明らかにそれは勘違いでした。(笑)
若い時だけに許された大いなる勘違い。w
人は夏休みという特別な時間に、多くの美しい記憶を刻み込みます。
家族旅行や恋人や仲間との旅。
海や山や川での賑やかで愛おしい記憶の数々。
年齢を重ねるごとにその記憶は積み重ねられて、
そのすべての記憶はどれもこれも、
美しい躍動感に溢れた、
切ないほどに甘美な思い出に他ならないのです。
生き物であるというDNAに深く刻まれた生命の記憶。
それが夏の記憶の根源なのですね。
系譜や記憶の繋がりが人を作ってゆく。
その積み重ねを愛おしく大切に思うようになれば、
人は次第に夏の記憶が支えになるものです。
愛した記憶も愛された記憶も、すべては夏の中にあったはず。
僕は愛する子供たちに、
夏を愛するような記憶を与えられたでしょうか。。
毎年、それを与えたいと願うばかりなのですけれどもね。w w
マハロ!
Chris Rea - All Summer Long
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