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Same Old Lang Syne [music]

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僕はダン・フォーゲルバーグという人が好きだ。
どこまでも純粋な想いを、
ここまで文学的で内省的な作品として生み出し続けられるアーティストが、果たしてどれだけ他にいるだろうかとずっと想っていたものです。
詩の優しさや深さはもちろんなのですが、
そのソングライティングの才能も信じられないくらいに素晴らしいのですね。
彼のいくつかの代表的な名盤はもう擦り切れるほどに聴きまくっていました。
それこそA面をかけてるのにB面が聴こえちゃうんじゃないかというくらいにね。(笑)


Dan Fogelberg - Longer

彼との出会いは80年代初頭。
僕がまだ10代の頃でした。
京都の十字屋というレコード店のアルバイトだった頃ですね。
その頃のレコード屋の店員はみんなすごく商品知識があってね。
自らのレコード・コレクションもハンパない人たちが多かったのです。
僕の働くレコード屋にもそういう先輩たちがたくさんいましてね。
2000~5000枚くらいのレコード(ここでいうレコードはLPのことです)を所有してる人なんてザラでしたからね。
店長なんて1万枚を越えるコレクションだということで、
僕が仕事を頑張ったご褒美にと、
パーロフォン時代のビートルズのアルバムをくれたりしましたからね。w w
確か『BEATLES FOR SALE』と『REVOLVER』と『A HARD DAY'S NIGHT』だったと思います。
東芝EMIの日本盤とは違ってすごくジャケットの写真が綺麗だったので感動しましたね。w
もちろん今でも大切に持ってますよ。w
まあ、明らかにそういう人たちの影響で、
僕ものちのち2000枚を越えるレコードを所有することになっちゃうわけなんですけれどもね。(笑)

そんな風に、その頃の18だか19だかの小僧の僕に
24や25のお兄さんやお姉さんはとっても優しくしてくれたわけです。
なのでよく遊びににも連れていってくれたし、
よく泊めてもらったりもしてたんですね。
そしていつものように先輩の家に泊めてもらってた時に、
先輩がヘッドフォンと歌詞カードを僕に渡して
「読みながら聴いてみ」
と言ってレコードをかけてくれました。
英語の歌ですがとてもわかりやすい詩なので、
日本語の訳詩を読みながら歌を追えました。
「いい歌だなー」なんて聴いてたんですがね。
歌はサビへ。
全身に鳥肌が立ったのを今でも憶えています。
素晴らしい声と歌。
そして歌われてるまるで映画のワンシーンのような内容。
もう一発で彼の虜になってしまったんですねー。w w

その時先輩がかけてくれた曲が
ダン・フォーゲルバーグの『Same Old Lang Syne』でした。
アルバム『The Innocent Age』に収録されてる曲ですね。
昔の恋人との偶然の再会。
しばしの会話。
純粋だった頃となにも変わらない何か。
そして切ない決して戻れない
あの頃のイノセントへの鎮魂。
そして僕らはまた日常へと帰ってゆく。
若かった僕でも、その歌声とサウンドで充分に感動出来る内容だったのですが、
今聴くとさらに切なさが増す、本当の大人のラブソングです。
マイケル・ブレッカーのサックスに最後は泣かされますから(笑)。

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2枚組のこの大作は、ドン・ヘンリー、グレン・フライ、ジョニ・ミッチェル、クリス・ヒルマン、リッチー・フューレー、エミリー・ハリスなど、蒼々たるメンバーがサポートしています。
まさに彼の集大成的なアルバムと言えるでしょう。
このアルバム以外にも、彼はいくつか素晴らしいアルバムを残していますが、2007年の12月16日に他界されました。
しかもこの『Same Old Lang Syne』はクリスマス・ソングでもありますからね。
彼の命日辺りにはぴったりの曲となってしまったんですね。

今年もまたこの歌の似合う季節がやってきました。
ダンを偲んで、今年は彼のアルバムを全部聴くクリスマスにしようかな。w

マハロ!


Dan Fogelberg - Same Old Lang Syne

と、この音源を探してたらまさにぴったりのTubeが!w
お時間のある方は是非、
歌詞を見ながら聴いてみてくださいね。w w

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