トネリコ [home]
トネリコという木があります。
小学生だった頃、僕が夢中になった北欧神話に出てくる「世界樹」として有名です。
「北欧の霊樹」「聖なるトネリコ」と呼ばれ、
世界の中心にそびえる巨木とされてます。
トネリコの巨樹はそれぞれアスガルド(天界)、ミッドガルド(地上)、ニフルへイム(冥界)に達しているといわれています。
巨樹の頂上にはオーディンの天空の玉座があり、
その根元には『ミーミル(知識)の泉』が美しい水をたたえているという神話上の世界樹として語られてる木なのです。
トネリコの巨樹には3本の根があり、
冥府ヘル、霜の巨人、人間の世界に繋がっていて、
その根を蛇と龍が噛んでいるのだそうです。
若枝を4等の牡鹿がむしり、
枝にワシがとまり、
その言葉をリスが根の龍に伝える。
神々は毎日木近くに集い協議し判決を下す。
世界の終末にはこの根はスルトの火によって
焼かれることになると語られます。
壮絶な神話上の描写です。
サイボーグ009にも出てきたくらいなので
とても神聖な別世界の樹というイメージもあるんですね。
かと思えば、トネリコは別名「アッシュ」といって、ギターのボディに使われることでも有名です。
フェンダー・ギター・ファンならホワイト・アッシュという名を聞いたことがあるはずですよね。
また、ホワイト・アッシュは、
メジャーリーガーの半数近くが愛用するバットの素材としても知られていますから、
この木は神聖なイメージだけでなく、
僕にはとても身近なイメージのある木でもあるんですね。
*****
先日、新しいオフィス用に観葉植物を探していたら、
近所のお花屋さんで偶然「トネリコの木」を見つけました。
大きくなった姿は「世界樹」で知られるセイヨウトネリコとは違いますが、こちらは日本原産のシマトネリコ。
シュッとした品のある樹で、こちらも僕が大好きな樹木のうちの一つなんですねー。
本当は室内の窓辺に置く観葉植物を探していたのですが、
やっぱりこれは縁だということでね。(笑)
奥さんの許可をいただき
窓辺の外で育てようということでお家にやってきました。
日当りのいい風通しのいい場所なら
通年で育てやすい木樹ということです。
「世界樹」にはなりませんが、同じ「トネリコ」繋がりということでね。
(バットやギターに使われるトネリコはアメリカ・トネリコで、これもまた実は品種的には違う種なんですよねー。)
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ちょっとしたこだわりや気まぐれで生まれる縁があります。
レコードや本やアクセサリーや衣類もそういう出会いが生まれたりします。
植物もそうなんですよね。
しかも忘れがちですが植物は生き物なんですよねー。w
偶然にいただいたりするものは別ですが、
自分に直接生まれた縁の場合、
「育って欲しい」
「枯れないで欲しい」
そういう想いと共に縁を繋ぐか繋がないかの選択が生まれます。
繋ぐと決意した縁の元、僕の元にやってくる植物たち。
枯れないように頑張って面倒をみたいと思うのですよ。
枯れる時ももちろんありますが、愛の果てに敗れ去る場合もあるということですから。w w
*****
この際、こんな縁の延長上でここにやってきたからには、
シマトネリコでもこれは僕だけの世界樹トネリコとすることにしますから。w
大きくなあれ。
僕が特別認定するシマ世界樹。
来年はどれくらい成長するのか今から楽しみにしようと思います。
マハロー!
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