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涙のカズ・ダンス [think]

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有言実行カズダンス「東北にきっと届いた」/ デイリースポーツ

日本代表 vs Jリーグ選抜のチャリティ・マッチ。
カズがやりましたね。
古いファンは間違いなく全員が望んでいたであろうゴールが本当に生まれました。
祈るような気持ちで彼のプレーを追いかけましたよ。
彼の一挙手一投足を目に焼き付けようとしてたかのように。
僕らが愛したあの「カズ」がそこに今もちゃんといましたよね。
ゴールの歓喜の雄叫びのあと、なんと僕の瞳からボロボロと溢れる涙。
カズのゴールを心底望んでいたし、
もしそれが見れたら幸せだなぁ、と強く思ってましたよ。
でも実際にそのゴールを見れた時の自分の中の化学反応にびっくりしました。
胸の奥からこみ上げる喜びと感動のヴァイブレーション。
ボロボロと落ちる涙に自分が一番びっくりしました。



   *****

僕は三浦知良さんというサッカー選手が大好きなんです。
まあ僕を古くから知る人たちからすると「は? 何を今更? 知ってるし!」的な発言かも知れませんけれども。w w
思えば彼がブラジルのコリチーバやサントスFCのウイングとして活躍していた頃からのファンなんですね。
サッカーマガジンに付いてた彼のピンナップを部屋に貼ってたくらいですから。w w
そしてJリーグ前夜。
彼は日本代表として日本をワールドカップに連れてゆきたいと日本に凱旋帰国を果たします。
リーグの選手の待遇の交渉から、
選手自身が持たなければならないプロ意識の体現など、
日本サッカーの向上のために多くの改革を彼は担って来たのですね。
そして彼は言葉通り、
いや、それは彼の願い通りと言った方がいいかも知れません。
帰国から10年近くをかけて、
本当に僕らをワールドカップに連れて行ってくれたのですからね。

その頃に僕はカズさんのロング・インタビューをさせてもらったことがあります。
僕が編集長とアート・ディレクション&デザインを担当することになっていた『fish+ideal』というインタビュー雑誌の創刊を控え、
創刊号の巻頭は三浦知良しかいないと決めていたのでした。

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しかし時は中田英寿くんの台頭もあり、
カズ不要論などが世を賑わせていた時期でもありました。
最初カズさんサイドからは僕の要請に丁寧な断りの返事が。
こういう時期だし本人もナイーヴになっているとのこと。
創刊号の巻頭=カズ。
どうしてもその構図を諦め切れない僕は、
カズさんに長い長い手紙を書いたんですね。
さすがに内容は忘れてしまいましたが(笑)、
とにかくカズさんへの想いをつらつらと書き綴った記憶はあります。
まあ言ってみればガチ本気のラブレターですよね。w w
そしたらなんと取材OKの返事が。
そのラブレターがOKの決め手だったとあとからマネージャーさんから伺いましたから、
想いを込めて書いて本当によかったと思いましたよ。

しかーし!
喜びも束の間。
なんと撮影当日の前夜のJリーグの試合でカズさんが脱臼というニュースが。
撮影とインタビューは本人の体調次第で中止になるとのこと。
もう今日を逃したら創刊号は間に合わない。
僕も覚悟を決めて撮影場所の都内某スタジオで準備をして待機してたんですね。
するとカズさんがりさ子さんと生まれたばかりの良太くんと三人でスタジオに来てくれたんですね。
左腕を吊って。痛み止めを打って。
痛がるそぶりはほとんど見せないプロフェッショナルな姿。
カメラマンの野口里佳さんには、
なんとかカズさんの左腕が写らないように撮ってもらいましたよ。
そして僕の人生で間違いなく一番緊張したロング・インタビューが始まりました。
今でもその時にカズさんにサインを入れてもらった日本代表のユニフォームは宝物です。
夢のような記憶が今も心に蘇りますよ。w w w

   *****

あのチャリティ・マッチでのカズのゴールには、
古いカズファンが純粋に望む「カズのゴール」以上の意味があったのだと思います。
僕が流した涙はとても複雑でかつ純粋な涙だったと思うのですね。
思えば彼がワールドカップの地に立てなかった時から始まった様々な想い。
一番ワールドカップのピッチに立つ資格のある選手が外されたという悔しさ。
そしてその記憶は色褪せることなく未だに僕を沈ませるのに、世間的な記憶は遠い遠い忘却の彼方へ。
カズはああいう選手なんだと言ってもちゃんとそれが伝わらなかった積年の日々。
でもカズが本当にこの試合でそういうゴールを決めたということ。
久しぶりに見るカズの生ゴール。
そしてこのゴールで元気をもらった被災地の人たちの心情。
たくさんの想いを乗せたカズのゴールの意味。
本当にたくさんの複雑な想いが絡み合って、一気に僕の涙腺を破壊したのでしょうね。

「こんなに幸せなことがあるのか?」
久しぶりに見る生カズダンスに泣き濡れながら僕は本気でそう思いましたよ。w w
そして同時に、こんなにも「明日も頑張ろう!」と力強く思えることが他にあるだろうかと。w
これほどまでに愛せるスポーツ選手は
もう二度と現れることはないのだろうと言い切れるくらいに
僕はやっぱりカズが好き。

古い友人たちはきっと言ってると思いますけども。
「知ってるよ」。

マハロー!





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