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「ベルクカッツェ」はドイツ語なり! [works]

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街歩きのドイツ語』(中村真人:著 三修社:刊)という本が完成しました。w
年間で何冊か携わらせていただいてるビジュアル語学本シリーズの中の一冊ですね。
今までイタリア語を4タイトルとフランス語1タイトルをデザインさせていただきましたが、
今回初めてドイツ語の本をデザインさせていただきました。
イタリアやフランスのオシャレ感とはまた違ったアプローチが必要なドイツ・テイスト。
今までとは少し違う引き出しからのアプローチとなりましたね。
でもデザインの出来もなかなか好評なようで、
カッコよくしかもシンプルにまとまったと自分でも思います。
いい本になりました。w w

   *****

でも実は、僕的にはドイツのデザイン・テイストはまったく苦手ではありません。w
元々の僕のデザイナーとしてのセンスを磨き始めた頃に影響を最も受けていたものの一つにバウハウスがありました。
知らない人のためにかいつまんでみますが、
バウハウスとは1919年にワイマール市に開校された造形芸術学校の名前です。
もともとは、建築やそれに伴う芸術の統合や合理性の追求などを目的とした機関でしたが、バウハウスが志したモノ造りへのクリエイティブな思想はそれまでの建築や芸術に大きな波紋を呼ぶことになりました。
デザインという概念の導入。
そして「デザインは機能美に帰結する」という「芸術と技術の統合」は、のちのドイツ工業品の在り方やドイツ製品の世界的評価に大きく貢献することになるのですね。
バウハウスが率いたデザイン運動は、特に家具デザインやグラフィック・デザインにおいて一つの頂点を極めたと言われています。
1933年にナチスにより閉校されるのですが、そのわずか14年間の隆盛は世界的な影響力を生み出すに至ったのですね。

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今回のデザインの中にもバウハウス的な臭いのあるフォントを使ったり、ちょっとした装飾のあしらいをドイツ的なシンプルなアプローチでまとめてみたりしました。
バウハウスじゃなくても、ドイツのデザインは個人的にも好きな世界でもありましたからね。
そういう引き出しから使えるセンスや駒を載せてゆく作業は実はデザイナーにとっても楽しい作業なんですね。
遊び心がちゃんと商品の個性に深く結びつく作業なわけでね。
ただのいい加減な「遊び」じゃなく、これは「遊び心」なんです。(笑)
それを評価されるとやっぱり嬉しいし、だれかが喜んでくれればとっても嬉しいわけでね。
苦しみながらも、目指す境地はそこなんですよね。やっぱり。

   *****

こんな本をデザインしてると、実はドイツ文化(ドイツ語)は日本人にとっても馴染み深い文化(言語)だということに気が付きます。
中に「katze」カッツェ「猫」という単語が出てきました。
おおー! ガッチャマンの敵キャラ「ベルクカッツェ(Bergkatze)」のカッツェは「猫」だったのか!
そういえば彼には耳があったな、と超ゴキゲンな発見。(笑)
調べてみると「Berg」は「山」。
「ベルクカッツェ(Bergkatze)」は「山」「猫」だったんですねー。
残念ながら「山猫」そのものにはちゃんと「Wildkatze」という名前があるんですけれどね。w w
しかしあの「ベルクカッツェ」がそもそもドイツ語だったとは。w
昭和40年代の小学生にはそんなことまったく知る術もなかったしね。
僕らは音感で憶えていましたから。
悪役っぽくインテリ感もあって。(笑)

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   *****

昔から案外日本はドイツ大好き民族です。
勉強してみれば案外スムーズに溶け込めるかもしれませんよー。w
こんなオシャレな語学本でドイツ語に触れて、
たまにはドイツの街を歩いてみませんか?(笑)

ハマロ!

p.s.
ちなみに本書には「ベルクカッツェ」は登場しませんのであしからず。(笑)


Nicole - Ein bisschen Frieden

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