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一生懸命 [works]

久しぶりに子供向けの本をデザインさせていただきました。

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一生懸命 〜相撲が教えてくれたこと』(貴乃花光司:著/ポプラ社:刊)

あの壮絶な「若貴ブーム」を支えた主人公の一人、貴乃花親方の自伝的エッセイですね。
子供向けに編集された著書で、同時に大人向けに編集された『生きざま』という本も刊行されています。
僕が担当させていただいたのは子供向けの方。
優しい言葉で、相撲を通じて得た様々な教訓や経験を語ってくれています。

子供向けということで、デザインはわかりやすくシンプルにインパクト重視で。
最初はもっとカッコ良く作ってたんですけど、調整の結果今の形になりました。w
まあデザインなんてのは本来、商品の販売ターゲットに向けてクリエイトするものなので、その役割を果たせるであろう体裁ならいいんです。
でも「ダサくってもいいんだよ!」なんていう乱暴な意見は無視して、デザイナーは細部にわたってバランスを考えるものなんです。
一見カッコ良くなくても、ちゃんと作ってる。
ほとんどのデザイナーはそういう仕事を実はしてるんですよ。
僕のは全部カッコいいんですけれど。(笑)

****

当時の若貴の人気がジャニーズ級だったことを信じられない若い世代もいるらしい。
でも最高視聴率が48%だったことを語られても、そんな生まれる前の話なんて力道山の頃の話と区別がつかないのも無理ありませんよね。
でも僕らおっさんらからしたらつい最近の話のように感じてしまうくらいに、あのフィーバーは鮮烈で美しい記憶のひとつです。

ライバル曙との壮絶な死闘。
相撲が美しい武道なのだと信じさせてくれた最後の時代。

山下泰裕
瀬古利彦
具志堅用高
そして千代の富士

僕はその時代の「強い日本」を誇りに思い、強いアスリートを応援してきた世代です。
その最強だったあの千代の富士を破って登場してきた超新星。
父母の時代に愛されたあの貴ノ花のご子息。
世の中のすべてが彼らを自分の息子のように愛し応援したんですね。

誰もが大人になってゆく過程でもがき苦しむ壁。
あのフィーバーの渦中で時代を泳ぎ、ある意味翻弄されながらも、より高い自分を捜す大いなる旅を続けた彼の生きざま。
彼の自分を高めようと生きた経験は、子供達に伝えたいことの宝庫です。
そんな経験を子供達に向けて綴ってくれた本書。
ファンならずとも興味深い著書だと思うんですよね。

子供の読書感想文などの課題がある方にはお薦めです。

マハローーー!
mahaloーーー !


Jackson Browne 1977 Running on Empty

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