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涙の三振 [baseball]

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息子の中学野球の春季大会がありました。
結果は初戦敗退。
2-1の惜敗でした。

この春息子は肘を痛めてたせいもありレギュラーから外されていました。
まあ理由はきっとそれだけではないのだと思いますが、昨年付けてた背番号5番ではなく15番をつけてのベンチスタートというわけです。

****

1-1のまま延長へ入る投手戦。
お互いがなかなか打ち崩せない中、延長9回の表に相手が1点を取って遂に勝ち越しを許します。
そしてその裏の攻撃で、2死ランナーなしで息子が代打。
全球フルスイングながらも空振りの三振でゲームセット。

挨拶も試合後のミーティングも息子はずっと泣いてました。
補欠で迎えた3年生での最初の試合。
どうしても打ちたかった理由はきっとたくさんあったと思います。
15番をもらってきた時に僕ががっかりしないか様子をうかがう素振りも感じてたし、
「試合に出れたらそこで打てばいいんだよ」
そう言うと、前日の練習でクリーンヒットを打てていると僕を安心させるような報告もありましたから。
どうしてもどうしても打ちたかったろうに。
どうしても結果を残してチームを救いたかったろうに。
またレギュラー復活への足がかりも残したかったろうに。
そして僕に補欠でも活躍したと報告したかったろうに。
息子の無念を思うと胸が張り裂けそうになります。
息子は帰宅して「オレで終わっちゃったよ」と笑いながら言おうとしましたが、僕の顔を見てこらえきれないように泣き崩れました。
フルスイングに見えた三振も、彼にしてみれば最後のスイングに迷いがあったとか。
そんな自分の不甲斐なさと後悔にポロポロと涙をこぼす息子の頭を久しぶりに撫でました。
悔し涙で肩を震わせる息子の肩を抱き、もらい泣きも著しいまま僕の中学3年生最後の試合の話をしてあげました。

****

僕はエースで4番という立場で3年生最後の試合を迎えていました。
初回にソロ・ホームランも打ちましたが、僕が打たれて結局1点ビハインドで最終回へ。
2死ランナー2・3塁でバッターは4番の僕。
誰もが初回の長打を期待する場面です。
でも結果、最後はショートゴロでゲームセット。
僕が相手を抑えるか、僕が最後に打っていたら勝った試合。
3年生最後の試合で、しかもその試合は親父が初めて見に来てくれた試合でした。
僕は悔し涙に暮れましたが、親父はそんな僕に淡々と
「初回よりも最後のあの場面で打たないとな」。
泣きながら(鬼だこいつ!)と思いましたけれども。(笑)

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スポーツでは、思い描く未来とは違う場所に立ってしまうことはよくあることです。
それでも信じてそこに向かう努力を続けることが、そこに立つ最善にして唯一の方法なんですね。
監督をやっているちびっ子チームの子供たちとは違い、今息子に僕が出来ることは応援することだけです。
息子にとって今は気持ちがあっても上手く行かない時期なのかも知れません。
それでも僕のあのショートゴロとは違い、息子にはまだ夏の大会があります。
レギュラーを奪還できるかどうかはわかりませんが、夏の引退までの最後の期間を精一杯頑張って欲しいと思います。
僕は彼がすごくいい選手だと誰よりも知っていますから。
もしかしたら、彼が野球を本気でやる最後の夏になるかもしれないわけですからね。
三振でも納得いくスイングを目指して欲しいと心から思います。

マハロ!
mahalo !



Eagles - Take It To The Limit


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