濃度説

都内で走っています。
ほぼ毎日。
肋骨の怪我も癒え、走れなかった3週間を取り戻すかのごとく（笑）。
都内でのコースは起伏に富んで、コーナーも豊富です。
なので無意識のうちにペース配分がなされているようです。
「この辺りはいつも一番辛い坂道」
「ここまで来れば結構楽なペースになる」
「最後のこの坂さえ登り切れば…」
何度となく走っていると、
身体がそういう反応をしているのだと思うのです。
僕の場合は心肺機能を鍛えるためのランニングではないので、
あくまでも脂肪燃焼と基礎筋肉の維持を目的とした
継続型の運動ですから、
辛くなってやめてしまうようなペースや内容にはしていないのです。
それでも身体は徐々に適応して、
脚力は付いてくるし、背筋も鍛えられてゆきます。
心肺機能も徐々に鍛えられて少々の運動なら
息は上がってもあまり苦しく感じなくなりますし、
さらに身体には抵抗力までもが付いて来て
風邪などは全然ひかなくなりました。
5km程度の距離なら明らかに
身体が順応していることを感じるのです。



ところが、です。
週末に茅ヶ崎の海岸を走ることがあります。
江ノ島から茅ヶ崎サザンビーチまで、
起伏の無い平坦なコースがずーっと続くサイクリングロードがあります。
ここはランナーの宝庫で、都内で言えば皇居周辺みないな感じです。
皆それぞれのペースで汗だくになって走っています。
僕も浜須賀からサザンビーチまでの往復を走ったりします。
都内の起伏のあるコースを走っているので、同じ5kmくらいを。
そう。
ところが、なんです。
これがまるで苦しいのです。
平坦なのに？
走り馴れていないコースだということで、
ペース配分が出来ていないせいなのかな？とか考えます。
でもそういえば、恵比寿周辺を走っているランナーで、
苦悶の表情を浮かべながら走っている人は一人もいませんが、
ここ茅ヶ崎のサイクリングロードを走ってる人たちの大半は苦しそうな顔で走っています。
走り馴れのせいではないのかも。
これはもしかしたら海辺だということも何か関係があるのかもしれません。
海岸線は言ってみれば最低地ですから空気の濃度が濃い？
湿気がハンパないものだから、空気が重い？
同じコンクリートでも微量の砂がなにか影響を？
理由は定かではありませんが、とにかく都内で走るよりは全然苦しいのです。
僕は空気や湿度の濃度説に一票（笑）。

苦悶の表情で海を横目に見ながら走るのか。
涼しい顔で夜の都内の起伏を走るのか。
それが問題だ。
ちなみにショークスピアの「To be or not to be; that is the question」.
「生きるべきか、死ぬべきか、それが問題だ」として知られていますが、
小田島雄志氏訳の「このままでいいのか、いけないのか、それが問題だ」というのに一票…

マハロー！