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恋する歌声 [music]

Rickie Lee Jones head shot as of May 2006.jpg

Rickie Lee Jones(リッキー・リー・ジョーンズ)。
僕が好きな女性アーティストの中でも、
唯一無二なくらいにフェイバリットなアーティスト。
1979年の衝撃のデビューから現在まで、
とても息の長い活動を続けてくれています。
彼女のサウンドの成り立ちや
デビュー当時の彼女を取り巻く環境的にも、
彼女がウエスト・コースト系のシンガー・ソング・ライターだというカテゴリーは間違いではありません。
でも彼女の個性は他に類を見ないものです。
声はどこかファニーでしかも力強く繊細です。
ただのウエスト・コースト系のサウンドにはないアーバンでしかもダウン・ザ・サウスな響きが心地いいのですね。
まあ間違いなくウエスト・コーストでもLA系ではなくバーバンク系。
バーバンク・サウンドの代表格、レニー・ワロンカーとラス・タイトルマンがバックアップしてますから当然なのかもしれませんが、
彼女の魅力を完全にプロデュースすることに成功しています。
それでも、彼女の魅力はワーナーを離れても何一つ変わることはありません。
未だに素晴らしい才能を惜しみなく披露してくれています。

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彼女は79年に『Rickie Lee Jones』で衝撃的なデビューを果たします。
シカゴ出身の彼女は、定職に就かない両親の影響で幼少の頃より全米を転々とした生活。
18歳で早くも両親とは決別し自立を始めたそうです。
その生活は荒れ果て、ドラック、酒などに溺れたようですね。
でも彼女を救うのはやはり歌だったようで、
トム・ウェイツとつき合っていたと噂される時期もこの頃かな?
生活のためにロスのクラブで歌っていたところ、
偶然に彼女の歌を聴いたリトル・フィートのローウェル・ジョージに見出され、リトル・フィートに楽曲を提供。
その後、レニー・ワロンカーに気に入られてワーナー・ブラザースと契約とあいなったわけです。
プロデューサーにレニー本人とラス・タイトルマンの起用が決定。
彼女の才能にしびれたワーナーの期待も伺い知れるというものですね。
そして、スティーブ・ガッド、ジェフ・ポーカロ、ランディ・ニューマン、トム・スコット、マイケル・マクドナルド、ニック・デカロ、ニール・ラーセン、バジー・フェイトンなど、
そうそうたる顔ぶれで制作されたデビュー・アルバム『Rickie Lee Jones』の登場となったのです。


Rickie Lee Jones - Chuck E's In Love

その登場は衝撃的でした。
いきなりこの『Chuck E's In Love(恋するチャック)』は全米1位を獲得。
アルバムは全米3位の大ヒットとなりました。
この年のグラミー賞では最優秀新人賞を獲得しています。
「恋するチャック」からスタートするこのアルバムは、すべての曲が素晴らしい。
30年も前の作品なのに、今聴いてもまったく古さを感じさせない素晴らしいアルバムなんですねー。
そして、なによりも、
赤いベレー帽をかぶり、少し顔を傾けたアンニュイな美人。
あのジャケットのイメージにすべてのリッキー・ファンがやられてしまったということです。 w w


Rickie Lee Jones - Satellite(from FLYING COWBOYS)

いつかアルバムごとの紹介もするかも知れませんが、
その後も『PIRATES(1981)』『THE MAGAZINE(1984)』『FLYING COWBOYS(1989)』など、素晴らしいアルバムをコンスタントに発表し続け、今世紀に入ってもその活動に衰えはありません。
そして昨年11月、2年振りのオリジナル・アルバム『Balm In Gilead』を発表。
近年はアルテミスやニュー・ウエストなどからポロポロとアルバムを発表していましたが、
最新作はファンタジー(コンコード)からのリリースということで、彼女自身も満足の自信作になったのではないでしょうか。
各レビューにも「名盤『Rickie Lee Jones』に匹敵する出来!」と評されているくらいに、本当にこの最新作は素晴らしい出来だと感じます。


Rickie Lee Jones - The Moon Is Made of Gold

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40代後半以上のウエスト・コースト洋楽ファンなら誰でも彼女を好きなんじゃないでしょうか。
それくらいに「リッキー・リー」という変わった名前の響きは印象的でした。
60歳手前、あ、女性にこういう言い方は失礼か。w
おそらく50歳後半。
まだまだ現役でまったく衰えない創作意欲と
いつでも恋をしてるようなあの独特の歌声を僕らに届けてくれるその才能。
永遠に僕も恋をしてるような気分で聴くのでしょう。
生涯のファンを誓わせていただきたいと思います。

マハロー。

P.S.
最新作を安い海外直送サイトから買ったんだけども、
調べてみると日本盤だけ高音質SHM-CD仕様での販売らしいです。
うーむ。SHMって?
欲しいーーー! 
違いなんか分からなくってもいいからそれ欲しいし!w w

Discography


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